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- 月初って本当に株高になるの?
- 株を買うならいつ買えばいい?
- 過去どうだったのか知りたい!
この記事の執筆者
過去10年分のデータを徹底的に調べました。
どのタイミングで株を買うとパフォーマンスが高かったのかお伝えします。
この記事ではS&P指数を元に、過去10年間で月初や月末に投資した場合、パフォーマンスが高かったタイミングはいつなのかデータにして解説していきます。
月初の株高アノマリーがあると言われる本当の理由
Nisaの積み立て日を設定する上でも非常に重要になってくる月初の株高アノマリー。
実際に過去10年どうだったのか検証結果をお伝えします。
毎月1日が陽線で終わった場合を上昇、陰線で終わった場合を下落として10年分のS&P指数のチャートから以下の表にまとめています。
S&P指数10年間における月始め(1日)の上昇と下落の統計 | ||
---|---|---|
2014年 | 上昇3日 | 下落9日 |
2015年 | 上昇7日 | 下落5日 |
2016年 | 上昇6日 | 下落6日 |
2017年 | 上昇4日 | 下落8日 |
2018年 | 上昇6日 | 下落6日 |
2019年 | 上昇5日 | 下落7日 |
2020年 | 上昇8日 | 下落4日 |
2021年 | 上昇9日 | 下落3日 |
2022年 | 上昇7日 | 下落5日 |
2023年 | 上昇8日 | 下落4日 |
合計 | 上昇63日 | 下落57日 |
1日の始まり値で買った場合、120日中63勝57敗となり勝率には大きな差は出ていません。
しかし10年間見てみると、上昇した日と下落した日を比べると下落幅より上昇幅が大きい日が明らかに多いです。
その印象が強さが「月初は株高」のアノマリーと言われる所以です。
また、2020年~2023年の4年間では48日中32日上昇しています。
この傾向を見ると10年前よりも近年のが、月初の株高を期待して買われているのがわかります。
買った株をいつ売ればいいの?
では実際に毎月1日に株を買ったと仮定して、いつ利益を確定させるべきなのでしょうか?
3日目の終値と7日目の終値を比べて、パフォーマンスはどうなったか集計してみます。
S&P指数を毎月1日の始まり値で買った場合
【集計ルール】
毎月1日の始まり値から1%下落するより先に1%上昇した場合→上昇と表記
毎月1日始まり値から1%上昇するより先に1%下落した場合→下落と表記
毎月1日始まり値から1%変わることがなかった場合→変化なしと表記
10年間のS&P集計 | 3日目のパフォーマンス | 7日目のパフォーマンス |
---|---|---|
2014年 | 上昇2日 下落2日 変化なし8日 | 上昇3日 下落1日 変化なし8日 |
2015年 | 上昇3日 下落3日 変化なし6日 | 上昇3日 下落3日 変化なし6日 |
2016年 | 上昇1日 下落3日 変化なし8日 | 上昇5日 下落3日 変化なし4日 |
2017年 | 上昇0日 下落0日 変化なし12日 | 上昇4日 下落0日 変化なし8日 |
2018年 | 上昇3日 下落2日 変化なし7日 | 上昇7日 下落3日 変化なし2日 |
2019年 | 上昇4日 下落3日 変化なし5日 | 上昇5日 下落3日 変化なし4日 |
2020年 | 上昇7日 下落1日 変化なし4日 | 上昇8日 下落2日 変化なし2日 |
2021年 | 上昇4日 下落1日 変化なし7日 | 上昇7日 下落2日 変化なし3日 |
2022年 | 上昇4日 下落5日 変化なし3日 | 上昇3日 下落7日 変化なし2日 |
2023年 | 上昇5日 下落3日 変化なし4日 | 上昇5日 下落4日 変化なし3日 |
合計 | 上昇33日 下落23日 変化なし64日 | 上昇50日 下落28日 変化なし42日 |
3日目と7日目のパフォーマンスでは1%以上の上昇があった日数に大きく差が出ています。
この10年間のデータで月初3日目よりも7日目のがパフォーマンスが高くなっているのがわかります。
月初3日目は変化していない日が一番多いのに比べて、7日目では上昇した日が変化していない日を上回ります。
つまり株を売るなら3日目よりも7日目のが期待ができるということですね。
- 毎月1日の上昇する確率は5分だが、下落幅より上昇幅が高い傾向があるためパフォーマンスは高い
- 月初の3日目より7日目のが上昇している傾向がある
- 月初の株高は近年のが確率が高まっている
この結果からも月初の株高は「ある」と言えるでしょう。
株を買うタイミングとパフォーマンスを最大限にする方法
10年間のデータを検証して、これまで解説してきた月初の株高よりもさらにパフォーマンスを出せる方法があります。
以下のS&P指数の3つのチャートを見てください。
3つのチャートは全て月末近くに下落局面や調整局面に入り、月初から大きなな上昇をしているケースです。
- 2019年では5月末に下落局面になっていて、月初から強い上昇です。
- 2020年では10月末に下落局面になっていて、同じく月初から強い上昇です。
- 2023年は月末ぎりぎりまで下落した後、11月から歴史的上昇をしています。
実はこのケースは10年間の中で度々起きていて、その時の上昇パフォーマンスは凄まじいです。
下落局面の時に月末の3日間の平均値で購入した場合のパフォーマンス
先ほどと同じように、先に1%以上の上昇か下落があった場合のみ計上しています。
1%以上変化しなかった場合は変化なしと表記しています。
月末が下落局面の時しか購入しないという条件でまとめたデータです。
10年間のS&P集計 | 7日目のパフォーマンス |
---|---|
2014年 | 上昇1日 |
2015年 | 上昇4日 変化なし1回 |
2016年 | 上昇1日 下落1日 |
2017年 | 取引機会なし |
2018年 | 上昇4日 変化なし1日 |
2019年 | 上昇4日 |
2020年 | 上昇4日 |
2021年 | 上昇1日 |
2022年 | 上昇3日 下落2日 変化なし1日 |
2023年 | 上昇3日 下落1日 |
合計 | 上昇24日 下落4日 変化なし3日 |
株価が下落している時のみ購入すると取引機会は120日中31日まで減少します。
変化なしの日を除くと→勝率85%
相場の世界ではこれをリスクリワードが高いと言ったりしますが、驚異的な結果です。
株は安い時に買い、高い時に売る。
昔からの格言をこのデータが体現しています。
将来的なデータも同じようになるとは限りませんが
株を買うタイミングと売るタイミングを見つける方法
【まとめ】月初の株高は想像以上に凄かった!
- 過去のデータから月初の株高は「ある」とわかった!
- 月初3日目より7日目のがパフォーマンスが高い
- 月末の相場の下落局面で買うと勝率80%超えになっている
何を買うかよりいつ買うかがとても大事です。
この記事を読み込み、株を買うタイミングをしっかり見極めていきましょうね。